最後の日への信仰


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イスラームでは、この世界での生活がある日終局を迎えるということを信じます。アッラー(I)はこう仰りました:

-かれ(アッラー)の御顔を除く(地上の)万象は滅び去る。,(クルアーン55:26)

この信仰には、以下のような要素が含まれます:

1)境界上の生を信じること:境界とは、人が死んでから最後の日を迎えるまでの時間帯を意味します。信仰者はそこにおいて安寧の時を過ごしますが、不信仰者は懲罰を受けます。アッラー(I)は仰りました:

-(それは)彼らが(死後復活の時が来るまで)朝に夕に晒される業火。そして審判の日には、(アッラーが天使たちにこう命じられて言われる)「ファラオの一族を最も過酷な懲罰の中に投げ込むのだ。」,(クルアーン40: 46)

2)復活を信じること:アッラーは人々を全裸で裸足のまま、そして割礼されていない状態で復活させます。アッラー(I)は仰りました:

-不信仰者たちは、(死後)蘇らされることなどはないと思い込んでいる。言え、「いや、私の主にかけて。あなた方は蘇らされ、(現世での)所業を通達されるのだ。そんなことはアッラーにとって他愛もないことである。」,(クルアーン64:7)

3)召集を信じること:アッラーはその日全ての被造物を召集し、現世での行いの清算のために呼び集めます。アッラー(I)はこう仰りました:

-そしてその日われら(アッラーのこと)は山々を動き回らせ、あなたは大地(に秘められた全てのもの)が明らかになるのを見るであろう。そしてわれらは彼らを召集し、誰一人としてそれを免れる者はいない。,(クルアーン18:47)

4)その日人は各自ふさわしい位階を与えられ、アッラーの御前に連れて来られるということを信じること: アッラー(I)は仰っています:

-彼らは列を成して、あなたの主の御前に連れて来られる。(アッラーは仰る:)「あなた方は、われら(アッラーのこと)が最初にあなた方を創造したように、われらのもとにやって来た。いや、あなた方は、われらがあなた方に(復活と召集の)約束を定めなかったと思い込んでいたのだ。」,(クルアーン18:48)

5)その日人の手足までもが、現世でのその行いを証言するということを信じること:アッラー(I)は仰りました:

-そして地獄の業火までやって来ると、彼らの聴覚と視覚と皮膚は、彼らが(現世で)行っていたところの悪行を証言し始める。(彼らは)自らの皮膚に向かって言う:「どうして私たちに不利になる証言をするのだ?」(彼らの皮膚は)言う:「あらゆるものを喋らせることのお出来になるアッラーが、私たちを喋らせられたのです。」かれ(アッラー)はあなた方を最初に創られたお方。そしてあなた方は彼の御許へと還るのだ。またあなた方は(現世において)、あなた方の聴覚と視覚と皮膚があなた方(の悪行)を目撃するのを避けることは出来なかった。そしてアッラーがあなた方の行いをよくご存知でないと、高を括っていたのだ。,(クルアーン41:20-22)

6)その日尋問されることを信じること:アッラー(I)はこう仰りました:

-(アッラーは天使たちに言う:)「そして彼らを止めよ。彼らは(現世での所業を)尋問されるのである。」(天使たちは彼らに言う:)「一体どうしたというのか?(現世でそうしていたように)あなた方は(この困難の中で今)助け合わないのか?」いや、(そうすることは出来ない。)その日彼らは完全に降伏しているのだ。,(クルアーン37:24)

7)地獄の業火に架けられた橋を渡らされることを信じること:全ての者がそこを渡らされることになります。アッラー(I)は仰りました:

-そしてあなた方は皆地獄(の架け橋)にやって来る。それはあなたの主が必ずご遂行されることなのである。,(クルアーン19:71)

8)現世での行いを秤にかけられることを信じること:その日アッラーは人々を清算のために召集し、善行者‐正しい行いや信仰、使徒たちへの信奉などを遵守していた者‐にはそれにふさわしいものでもって報います。そして悪行を行っていた者には、懲罰でもって報いるのです。アッラー(I)は仰っています:

-そしてわれら(アッラーのこと)は審判の日のために公正な秤を設けるゆえ、魂はいかなる不正も被ることがない。そしてからし種一粒ほどの重さ(の行い)でも、われらは提示しよう。われらは清算者として完全なのである。,(クルアーン21:47)

9)現世での行いの帳簿を受け取ることを信じること:アッラー(I)は仰りました:

-それでその帳簿を右手に受け取る者は、その清算を易しくされるだろう。そして嬉々として(天国の)仲間の所へ向かうであろう。一方帳簿を背後から受け取る者は、その(来世での)破滅を悔いるであろう。それから燃え盛る炎の中に連れて行かれるであろう。,(クルアーン84:7-12)

10)人は報いを受けるということを信じること:つまり永遠の来世において、天国か地獄かを与えられるということです。アッラー(I)はこう仰っています:

-啓典の民(ユダヤ教徒とキリスト教徒)とムシュリク(シルク[1]を犯す者)たちの内で(真実を)隠蔽し認めない者たちは、地獄の業火に永遠に留まることになる。彼らこそは創造物の内でも最悪の者たちなのだ。そして信仰し善行に勤める者たちこそは、創造物の内でも最善の者たちである。彼らのその主の御許での報奨はその下を河川の流れるエデンの園であり、そこに永遠に暮らすのだ。アッラーは彼らにご満悦であり、彼らもまたかれに満悦する。これこそ(現世で)その主を畏れていた者の報いなのだ。,(クルアーン98:6-8)

11)預言者の水飲み場[2]と彼の執り成しを信じること:そして、預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)から伝わるそれ以外の全ての事象について信じることです。



[1] 「シルク」とは、アッラーのみが有する権利や性質において、アッラー以外の何かを共有させる信仰や行為のことを指します。

[2] 来世においてアッラーが彼に授けた水飲み場のことで、そこから飲んだ者は永久に渇きを覚えることがないと言われます。

 

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