サラー(礼拝)


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ムスリムはサラーという手段を通して、その主との関係を維持します。そして現世的享楽に埋没したり信仰心が弱くなったりした時に、サラーを思い起こさせるアザーン(サラーへの呼びかけ)が聞こえてくるのです。サラーは信仰心を高めます。そしてサラーを通して、人はその創造主との間の継続的関係を保つのです。

ムスリムは昼夜に五回の義務の礼拝をします。男性は何らかの正当な理由がない限り、モスクで集団礼拝に参加します。ムスリムはサラーの場を通して互いに知り合い、相互の愛情と結束心を高めるのです。彼らはこうして日常的に、同胞の状況を知ることが出来ます。誰か姿の見えない者がいれば、病気になったのではと考え、彼の家を訪問することもあり得ます。また誰かが何らかの義務行為において怠っているような部分が認められるのであれば、周りの者が何らかのアドバイスを贈ったりすることも出来ます。サラーにおいてムスリムは、社会階層などの社会的差異や人種、血統など関係なく、真っ直ぐな列を作って1つの方向(マッカのカアバ神殿)に向かい、隣り合って立ちます。アッラーの御前で、彼らは皆一様に平等に服従するのです。

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